お別れ
そう遠くない日にこの知らせが来る事は分かっていました。
僕が大学生の頃から応援してくれていて、コンサートやイベントの度に客席から「豊ちゃ〜ん!」と声援を送って下さっていた。
フランスから急遽帰国する事になった時も、「暇にしてるならシャンソン教室でもやれば?」と言って、シャンソン教室を立ち上げてくれた恩人。
誰よりも華やかな衣裳で客席を沸かせていた人。
居るだけでその場を明るく元気にしてくれた人。
患ってから入退院を繰り返しながらも、弱音を吐かず、気丈に振る舞っていた強い人。
最期も綺麗に化粧をして金髪のウィッグにお気に入りだった衣裳を着てピンクに花柄の棺に眠っていた。
その姿を見た瞬間、ホッとした。
余りに彼女らしい。
らしくない事は、あんなにお喋りだったのに、棺の中でずっと静かにしているって事…
寂しいです…
少し鼻にかかった声が聞けないのは…
でも言われそうですね。
「男がいつまでもめそめそしないっ!」と。
大丈夫です。こんな姿を見せるのは貴女にだけですから。
今までありがとうございました。
ゆっくり休んでくださいね。
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